こんにちは、Phです、今回は便秘薬でよく使われている酸化マグネシウムのお話です
=酸化マグネシウムのはなし=
酸化マグネシウムは古くから制酸剤および緩下剤として使用されている薬です。日本では明治時代から使用されており、1950年には日本薬局方にも収載され、現在、年間推定1000万人の患者さんに使用されています。
酸化マグネシウムは長期投与による習慣性や腸管自体の変化が少なく、慢性便秘の治療に適した薬剤といえます。
=酸化マグネシウムの安全性=
酸化マグネシウムの有害事象として、頻度は低いですが、下痢、腹痛などの消化器障害を発症することがあります。また高マグネシウム血症があります。高マグネシウム血症は長期服用していたり、高齢の患者さん、腎障害のある患者さんに対して注意が必要です。初期症状として、悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠症状があります。いつもとなにか違うなあと感じたときは早めに受診してくださいね。
最後に
=栄養素としてのマグネシウムのはなし=
高血圧症の治療の基本は薬の服用と生活習慣の改善ですが、栄養素としてのマグネシウムには血圧の調整する働きがあるのをご存じでしょうか?2016年7月にマグネシウム摂取と血圧の関連性を示す論文が載ったそうです。1日368mgのマグネシウムを3か月間摂取することにより、わずかですが有意に血圧が低下することが示されました。
必須ミネラルであるマグネシウムは血圧調整のほか、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温の調整にも役立っているんですよ💛💛💛