こんにちは、メディカルサーノです。
皆様もご存知のとおり、新型コロナウイルスが猛威を振るっており
福岡県内でも緊急事態宣言が発令されました。
当院でも感染拡大防止のため、面会禁止等のご不便をおかけしております。

今回はオーソモレキュラー(栄養療法)的観点から、どのように対策をしたらよいのかについてお伝えしようと思います。

まず、ウイルスが上気道の粘膜に付着したとき、粘膜が粘液でしっかり覆われておくことが重要です。
この粘液はムチンというネバネバした水を多く含むタンパク質でできています。
この水を含む性質を維持するためには、S-S結合という硫黄を含んだ構造が大切です。
ムチンがしっかりと粘膜を覆っていれば、インフルエンザだろうがコロナだろうがウイルスだけでなく花粉だってムチンとともに排出してしまうので
感染症だって花粉症だって防げます。

そしてこの粘液層にはIgA抗体という免疫グロブリンの一種が分泌されています。免疫グロブリンなので、これもタンパク質が主成分。
IgA抗体を作るにはリンパ球が正しく機能する必要があり、そのためにはグルタミンビタミンAが必須の栄養素になります。

粘液やIgA抗体の防御でも防げなかったときに、粘膜がウイルスに暴露することになり生体に影響がでる可能性が生じます。
粘膜細胞をきっちりと固く結び付けておくために必要な結合タンパクはビタミンDによって誘導されます。
さらにビタミンDはビタミンAと強調し免疫反応のレベル調節を行っているためとても重要です。
ビタミンAの働きを維持するのには亜鉛が必須です。

さらに細菌やウイルスの感染を防ぐために抗菌タンパク質が分泌されるのですが、このタンパク質の合成にもビタミンDはとても重要です。
そしてこれらの防御にも関わらず、ウイルスの侵入を許し感染が成立するとき、まず局所で炎症が生じます。
熱が出る前に喉が痛くなったりする時期のことです。

このときに最も大切な栄養素がビタミンCといえると思います。
全身の免疫担当細胞が喉などの炎症部位に総動員されることになるのですが、そこでビタミンCが必須の栄養素。
一刻を争う状況なので十分なビタミンCがないと局所炎症が全身に波及し、関節症や発熱が生じてしまいます。

オーソモレキュラー的には、このときからオリーブ葉に含まれるオーレユーロペンという分子が活躍します。
早めに摂取することによって全身への感染の波及を食い止めることができるので、妊婦さんや風邪やインフルエンザ
ノロウイルスなどで使ってもらっています。
「新宿溝口クリニック 院長 溝口徹先生より」

感染対策としては、
皆様もご存じの通り、まずは
・人混みをさける
・マスク、手洗い、うがいを徹底する事です。
その上で一人一人ができることとして、免疫力を高めることだと思います。
必要な栄養素をしっかり摂っていただき、感染しにくい体づくりを目指しましょう。

上記で紹介いたしました栄養素のサプリメント等ご要望の方は、
浜田病院メディカルサーノまでご連絡ください。